星守る犬/村上たかし

星守る犬

星守る犬

ちょっと前ですが、あちこちで評判を見るなあと思っていた時に、ちょうど近所の本屋さんに平積みしてたので買って読みました。
同時収録の2話めで1話めを振り返る構成など、「夕凪の街 桜の国」を参考にしてるんだろうなと思うところがあって、同じ双葉社だし、もしかして同じ編集の人なのかなーとか思う。
きっと、雑誌掲載時に読んでいたらもっと素直な気持ちで読めたのだろうけど、正直なところ、帯に大きく「涙が出た」と書かれているだけで、身構えてしまうところがありました(ほんと、嫌な癖だと思いますが)。
ただ、1話めは「泣ける話」という印象がぬぐえないものの、2話めの「日輪草」が客観的な視線から描かれていることで、バランスがとれているなと思う。そして、きっと私が犬を飼ったことがあったなら、もっと違うことを感じたのかなと思います。
それでも、やっぱり最初の1ページ目から悲しい結末がわかってるお話はやっぱりちょっと苦手だ。
飼い犬と飼い主の関係を描いた漫画で、昨年出た、村上かつら「ラッキー」(id:ichinics:20080613:p1)を思い出したりもしました。