うどんの女/えすとえむ

「働け!ケンタウロス*1が面白かったので引き続きえすとえむさんの新刊を(ちょっと前だけど)買って読みました。面白かったー。

うどんの女 (Feelコミックス)

うどんの女 (Feelコミックス)

学生食堂のうどんコーナーで働く女性が、「この子、毎日うどんばかり食べているなー」と思っていた男の子の方もまた、彼女のことを「あ、うどんのひとだなー」と思っていて、なんだかんだでお互いのことが気になっていく様子がとても楽しいです。
「あ、あの人毎日見るなー」とぼんやり思うことはよくあっても、そこから実際に知り合いになるっていうことはなかなかない。でもあったとしたらこんな感じなのかもなーという身も蓋もない感じがあるのも気に入りました。

例えば、最近よく行くようになった喫茶店で、私はいつもブレンドコーヒーを頼むんだけど、そうすると「ミルクと砂糖は使いますか?」って聞かれるわけです。毎回断るんです。でもスプーンだけついてきたりもするんです。混ぜるものはないので、スプーンもいいです、ってたまに言ったりしていたんです。
で、気づいたらその喫茶店でブレンドを頼むと、何も言わずにスプーンなしで出てくるようになっていたんですよね。でもレジには何人かの人がいて、私はどのひとが私のこと覚えてくれてるのかすらわからかなかったんです。
というようなことが最近あって、この本の感想書いていなかったことを思い出しました。