秋の訪れ

突然秋が来た。
「9月はもう夏になってしまったな」なんて思っていたのに、突然空気が高原の朝みたいな爽やかさを伴うようになった。
お祭の後みたいに、そこここに名残は残っているものの、もう夏が戻ってくることはないだろうと感じる空気で、約3か月つけっぱなしでいたエアコンも久しぶりに切った。

先週の金曜日はまだ夏だった気がする。
その日は午後休をとっていて、今年最後の野球をみるべく神宮球場に向かったのだけど、前日からの天気予報の通り、試合開始前に雨が降りだし結局中止となったのだった。
長靴、ポンチョ、レインハットとフル装備で向かったこともあり、しばらく雨の中でビールを飲んだりもしたけれど、特に寒いとも思わなかった。

翌日の土曜の朝、窓を開けると昨夜の雨を引きずった曇天が涼しく、そのまま晴れてもまだ涼しさが残っていた。
今思えば、あれが季節の変わり目だったように思う。

球場の暑さも冷えたビールも、遠い昔みたいに今は涼しい。
……なんて下書きに書いていたのに、今日はまた33℃の夏日でした。

3か月後には年末だなんて今はまだ信じられないな。