はじめての甲子園

7月末、ついにはじめての甲子園に行ってきました。
友人に誘ってもらって(感謝…!)、前のめりで「行きます!」と答えてから約2か月。この日を指折り数えて楽しみにしていました。
阪神を応援し始めてからまだ3か月の若輩者ですが、はじめてのホームゲームは1度きりなので備忘録を書いておこうと思います。

コロナ禍以降、入院以外の外泊をせずに文鳥と仲良く暮らしてきたのですが、文鳥も1泊程度なら留守番できるという有識者の言葉もあり、今回は預けたりはせずに留守番をしてもらうことにしていました。
それでも初めての外泊なので、事故がないよう事前に爪を切り(伸びると絡むので)、ご飯も多めに、水は汚れないよう飲み口の小さいタイプも設置して出発。

今回見に行く試合は木曜日の巨人戦。火曜水曜と勝っていたので、この勢いで…! という期待と、3タテするの*1は難しいんじゃないですかね…という気持ちと半々で東京を出発。
というのも、実は私はまだ現地での勝利を見たことがないんです。さらに特に応援している選手(岩崎選手です)の登板もまだ現地で見れたことがないので色々な期待が募ります*2


道中のおともはおすすめしてもらった「ユニヴァーサル野球協会」を読みました

新大阪の宿にチェックイン後、梅田のタイガースショップで友人と待ち合わせ、ついでに買い物もして阪神電車に。株主総会で、色がジャイアンツカラーだとクレーム(?)を受けた*3というニュースを先に聞いてたので、どんだけオレンジなのかと思っていましたがどちらかというと銀色だった気がします。

甲子園駅につくと、大きなグッズショップが左右に1つずつ狛犬のように待ち構えており、再び買い物。
そしてその先の横断歩道を渡ると、目の前に球場がありました。駅からだとどこにあるのかよくわからなかったのですが予想外の近さです。
入場プレゼント(ユニとタオルをもらいました)に沸きながら入場、ゲートをくぐると視界いっぱいに、この数ヶ月ずっと(配信で)見ていた甲子園球場がありました。

スポーツに縁のない人生を送ってきたので、まさか自分が「甲子園」に来ることがあるなんて思いもよりませんでした。
パッと見て他の球場と印象が違うなと感じる理由は、おそらく土の黒さとによるものでしょう。ミームとしては知っていた「高校球児が持ち帰る砂」は、イメージの中ではベージュでしたが、実際はこんなに黒いものだったんですね。(現在は持ち帰り禁止のようですが)

友人の案内で場内をめぐりつつ、まずはここでしか食べられない選手グルメとビールを片手に席につけばもう準備は万端です。

今日の阪神先発投手は才木浩人選手。
登場曲の緑黄色社会「始まりの歌」が流れた瞬間、「これはホームゲームなんだな」という感慨が押し寄せてきました。
野球に「登場曲」という文化があることも去年知ったばかりですが、登場曲リストを聴いていると、その選手にとっての野球がどんなものなのか少し伺えるような気がしてとても楽しいんですよね。中でも「始まりの歌」は才木選手に似合っている曲なので日頃から気に入って聞いていました。
しかし、登場曲はホームゲームでしか流れず、配信だと特に先発投手の登場曲は解説とかぶっていて聞こえないことが多いので、この日初めて、ちゃんと始まりの歌で始まるゲームを見ることができたのです。

試合結果はというと、2回まで0-0を保つものの3回表に2点を先制され、5回表にはジャイアンツ梶谷選手のホームランに口火を切られて6失点。7回裏に3点を返すも逆転はできずに6-9の黒星でした。
しかし、得点された直後のの3回裏、4回裏と連続で点を取り、8回裏には佐藤輝明選手のホームランも見られるという、上り調子であることを感じさせる頼もしい試合だったと思います。特に4回裏の大山選手のホームランは私が甲子園で見た初めてのホームランになったのでとても嬉しかったです。

野球を見るようになって日は浅いですが、ひとつひとつのプレーを支えている膨大な時間についての理解が深まるほどに、特別に感じる瞬間が増えていくような気がしています。
どんな試合も、ひとつの積み重ねであり、それが誰かの一生の思い出になることもある。
そんなわけで初めての現地勝利とはいかなかったものの、自分が見た初めてのホームゲームとして、この日のことは大事に覚えておきたいと思っています。

「負けると皆二次会もしないで帰るので駅が混むんですよね」という友人の言葉通り、球場を出ると確かに駅までものすごい人波。これは当分電車に乗れないのでは、と思ったのですが、いざ甲子園駅に入ったら即電車が来て、しかもそれほど満員というわけでもない状態で出発できたのはまるで手品のようでした。
そのことをTwitterに書いたら教えていただいた記事も面白かったです。

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実は来月も大阪にくるので、友人たちとは「また来月」といって別れ、ホテルに戻ったのが22時半頃。ホテル泊というのもありますが、これまでの球場からの帰り道で一番楽でした。
シャワーを浴びたあと、眠くなるまで今日とった写真を確認して1日が終了。

5時頃に目が覚め、ペットカメラを確認すると、文鳥はすでに目覚めていました。そわそわしてはいるけれど、ご飯は食べているのでひと安心。
ほっとしたところで、とりあえず梅田に行って久しぶりのはなだこを食べ、グランカルビーで散財し、友人におすすめしてもらった新大阪駅の「魚屋スタンドふじ」で刺身やら何やら食べて飲んでカルネととん蝶を買い込んで新幹線へ。


帰宅したのは17時頃。
元気に出迎えてくれた文鳥にとうもろこし(好物)をあげているうちに、新しい、今日の試合がはじまりました。

*1:三連勝のことをそういうのだと最近知りましたがもともとは「3タテを食らう」つまり連敗の方を指す言葉だったようですね

*2:とはいえ岩崎選手は火曜水曜連続登板だったので水曜はないだろうなと予想ができていましたが

*3:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202306160000393.html