彼の意識にダイブした

夕ご飯の時にテレビを見ていたら、超能力で事件を解決する番組をやってた。すごい。がんがん当たる。これほんとなの? 確か別の番組でもこういう調査やってるけど、こんなすごい人ならテレビとか出てる暇なんてないくらい忙しいんじゃないのかなあ? でも正解率75%とかいうのがまた微妙にほんとっぽくて困る。出演してた3人の超能力者はよってたかってオウムの菊池直子容疑者はもう死んでる、と断言していたけど、ここまで言い切れるなら相当の自信があるんだろう。「シックスセンス」のモデルになったというオリバーさんの決め台詞「彼の意識にダイブした」ってのが漫画みたいで印象に残る。
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超能力ときいて思いだすのが、10年くらい前に深夜に放送された「10年後の超能力少年・少女」という番組。かつて超能力少年/少女と呼ばれていた人のその後を取材する、という内容で、とても衝撃的だった。
今もその力を持っている人の苛立ちや、愛犬の死を予知出来なかったことで能力を失った少女の姿はとてもフィクションとは思えないくらいリアルだったからだ。「ほんとに超能力ってあるんだー!」という感動でその夜は寝付けなかったくらい。
しかし、それはドキュメンタリーのように制作されたフィクションドラマだった。番組の最後に「この番組はフィクションです」というテロップが流れたらしいが、その部分をたまたま見ていなかった私は、翌日大興奮でいろんな人にその話をして、さんざん笑われたのを覚えている。
もう一本、ストーカーとの交渉をする探偵を扱ったものとの二本立てだったと思う。この番組を覚えてる人がいたら教えて欲しいです。NONFIXみたいな感じなんだけど、あれはほんとにドキュメンタリーだからたぶん違うと思う。
自分の目でその最後のテロップを見てないだけに、狐につままれっぱなしのような気分。今日のような番組を見る度に、翌朝皆に笑われてがっかりした時の気分を思いだす。