課外授業ようこそ先輩/荒川修作

ずっと前に、荒川修作さんが手がけたという養老天命反転地宮崎駿さんが紹介してるのを見てから、ずっと行って見たいと思ってたので見れてよかったです。
冒頭に、画家として活躍していた頃の作品がいくつか紹介されていたんですが、身体で感じる絵画とか、でこぼこに見える野球場とか、荒川さんがどういう過程を経てきたのかが少し見れたように感じました。
授業の前半は、養老天命反転地で行われていて、特に印象に残ったのは暗くて細い洞窟の中(たぶん地霊というとこだと思う)を通り抜けていく子どもたちの台詞。「からだがなくなっちゃったみたい」なんて、そんな本物の暗闇は暫く体験していないなと思う。
そして、宿題として家の模型を作ってくるようにと言われ、次の授業は荒川さんの作った住宅ででした。「環境が身体を変える」という荒川さんの主張も面白い。でもあそこで暮らしたらちょっと疲れそうだなとも思う。宿題を制作する子どもたちも、「ころんだらがんばろうって思うから」とかってなんかアスレチックな方向に脱線しているような気もしないでもなかったけど、それに対する荒川さんの反応はすばらしかった。
最後にめがねをかけた女の子が「この宿題はずっとつづきそう」と言っていたのがぐっとくる。その、さらっとした感じがなんだかとてもうらやましかった。

養老天命反転地のHP
http://www.yoro-park.com/j/rev/