万引き

昨日の夜、そういえば金スマという番組を見た。途中から見始めて、途中から「空中ブランコ」に変えてしまったので、ほんと一部しか見ていないんだけど、万引きの話をやっていた。万引き対策として店内の巡回を請け負っている会社を立ち上げた女性の話から、最近はお金に困ってるわけではないのに万引きをする人が増えているという話になって、私が見た最後の場面は、万引きをして捕まったおばあさんが「かんにんして、かんにんして」と繰り返して必死に帰ろうとしているなんだかせつない風景だった。
今日の夢は多分その場面に影響をうけたものだと思う。
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大型ショッピングセンターの中の、下りのエスカレーターに乗っている。私の少し前にはおばあさん、その先には中年のおばさんが乗っている。何度か折り返して、下の階へと下っていくうちに、おばあさんがストールを落とした。それには気付かずに、おばあさんはそのまま進んでいってしまう。私はエスカレーターを降りたところでその茶色いストールを拾う。そして、その柔らかい触り心地にうっとりとして、それを持ったまま、おばあさんのことは追いかけずに、目的地であったバス停へと向かう。
バスに乗り込むと、先ほどエスカレータ−で前の方にいたおばさんが私の隣へ座った。そして、「そのストールはあなたのじゃないでしょう」と言う。私は怖くなって、ごめんなさい、返しますと言うが、おばさんは警察に連れていくと言い、バスは警察へと向かって走り出す。
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と、ここまできたところで妹に起こされた。夢で良かった、と思った。夢の中のおばさんは金スマに出てきた警備員のおばさんで、ストールを落としたおばあさんは「かんにんして」と言ってたおばあさんということになっていた。なんであのストールを返すことが出来なかったんだろう。そして、あの「とりかえしのつかない」怖さを私はいつ覚えたんだろう?