17歳の魂

「ガールズ・ブルー」を読み終えた後、久しぶりに日に焼けた「ダンス・ダンス・ダンス」を開いてみた。あの頃の私が、大いに影響を受けた本といえば、やっぱこれだったりする。同年代の物語ではなかったけれど、目に入ってきた一文は今も私の脳内にしっかり刻まれていて、あの今の自分は、ちっともなくなってなかった、と思った。

でもとにかく、何か喋ろう。自分について何か喋ることから全てが始まる。それがまず第一歩なのだ。正しいか正しくないかは、あとでまた判断すればいい。僕自身が判断してもいいし、別の誰かが判断してもいい。いずれにせよ、今は語るべき時なのだ。そして僕も語ることを覚えなくてはならない。
ダンス・ダンス・ダンス」文庫版上/p16

文章が自分語りに終始しがちなのは、そういうわけか!