theピーズ@日比谷野外音楽堂

曇天。朝からぱらついていた小雨は、夕方少しだけ止んだけれど、私が日比谷についた頃にはまた降りはじめていた。降るというよりは、霧に吹き付けられている感じ。
でもそんなことはどうだっていいよね。去年も日比谷は雨だったらしいけど、でも今日の私は絶対に楽しい。だって初めてのtheピーズライブだもの。

17:30開演、theピーズ入場。はるくんは踊っている。うわああ、と思う。そしてしょっぱなから「とどめをハデにくれ」だ。〈ダメだもうダメだ 思いきり深くダメ 始めるぜ 終わらすぜ わけわかんねーまま散るぜ〉ぶわっと鳥肌がたつ感じ。今までずうっと一人で聞いてた音が、今ここに放たれてるってことに感動してしまって、ちょっと泣きそうになる。雨合羽で耳塞ぐなんてもったいないので、早々にびしょぬれを覚悟する。雨が気持ちいい位だよ。そして「シニタイヤツハシネ」で我慢できなくなって、ビールも買いに行く。ああ、楽しいなぁって頭の中で何回も言った。
MCも楽しい。なんかちょっとよく分かんないことでも、とにかく楽しそうでこっちも楽しくなる。「神様とかさ、もういないみたいだけどさ、いたとしてもいらねーよ、おれたちもうじゅうぶんしあわせだからさ」*1っていうMCが、らしいなぁっていうのと、ライブの雰囲気を象徴していたような気がした。
鼻歌めいたMCも、ちょっと触れた時のベースの音も、ああこういうもので、theピーズは構成されてるんだなぁというのが垣間見えて、嬉しい。そしてなんと、来年で20周年だそうです。ほんとに、やっと出会えて、良かった。
「線香花火大会」あたりでビール二本目。買いにいく間も踊ってるくらい、なにかもうちょっと振り切れているのは雨のせいもあるかもしれない。曲は次々に演奏される。「体にやさしいパンク」の後に「君は僕を好きかい」をやったり、心地よい緩急をつけながら、ほぼ三分台で作られてる曲たちが入れ替わり立ち代わり、ライブならではの疾走感で演奏される。でも決して走らない。安定した演奏だなと思った。頼りになるエンジンて感じ。そして「好きなコはできた」でノックアウトだよもう。かっこいい!!
終盤は楽しみにしてた曲がめじろ押し。「ノロマが走っていく」「脳ミソ」そして「サマー記念日」。あの曲の、開けていく感じは何度聞いてもすくわれる気がする。
アンコールも2回。「底なし」とか「何様ランド」とか、そのまんま、どっか行けそうな心強さだ。〈ここが世界だオラの世界だ 勝手な世界で夢を見るんだ〉ありがとう。大好きだ。ピーズがいて良かったなぁ!
行けて良かった。ほんとうに! 楽しかった。 雨は降り続けていたけど、このまま終わらなけりゃいいのにと思ってしまうくらい楽しんだ。

ichinics2006-05-28
そしてライブが終わって、飲みに行って、帰宅。正直、ちょっと酔っぱらってたので(ライブ中にビールおかわりするなんてフェス以外でははじめてだ)、どの曲をやったか、というのはだいたい覚えてるんだけど*2、順番とかの記憶がほとんどないです。でもあのはるくんの張りのある、でも息づかいがちょっぴりこもる感じが優しい声と、ステップと、体に沿った感じのするベースと、アビさんの渋いMCと(ラモーンズのね)色んな音がでる(エフェクター云々とかじゃなくて)ギターの開けてく感じと、シンイチロウさんのタイトだけどゴージャスなドラムとあの裸体(上半身だけどね)と、は、ちょっと忘れられそうにない。
でも忘れてもいいんだ。また次がある。たぶん、ぜったい。
というわけで、これから会場で購入したDVD見ます。
〈とりあえず今日も死んでねー〉です。

*1:記憶で書いてるので、だいたいこんな感じ、です。

*2:とりあえず先日の楽しみリストからは(id:ichinics:20060526:p1)6曲やってた。