バス男(Napoleon Dynamaite)

監督:ジャレッド・ヘス

バス男 [DVD]

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山崎まどかさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/./saltwatertaffy/20050508)で知って、いつか見ようと思っていた映画。安かったので買っちゃった。邦題は確かに最低で、パッケージとかもひどいけど、面白い映画だった。
内容は、冴えない主人公ナポレオン・ダイナマイトの日常を、ゆるーく描くという、ほぼそれだけ。ショートコントが連発されるような脚本で、その押さえた笑いはたしかにウェス・アンダーソン監督のタッチを彷佛とさせるとこがある。個人的にはもうちょっとテンポ良い方が好きだけど、評判良いのもなるほどなーと思いました。ラストシーンのカタルシスは「ハイ・フィデリティ」を見たときのジャック・ブラックに近い。主人公が特にがんばるとかいいやつになるとかそういうんじゃなく、ただそのまんまなところが良かったです。しかしポケットにポテト入れるのはやめてくれと思った。隣の席の奴が「くれよ」って言ってたけど、ポケットに入ってたんだぜそれ。
この映画はアメリカで大ヒットしたらしいんですけど、たぶんアメリカで暮らしてる人だったらもっと面白いんだろうなって場面も多かったのがちょっと残念。あと、ナポレオンが何考えてるのかがよくわからないんだよなぁ。多分眼鏡ごしで目がほとんど見えないせいだと思うんだけど、あたらめて目って大事だなーと思った。眼鏡なかったら格好いいんじゃないのこの人、と思って役者さん(ジョン・ヘダー)の名前で検索してみたらほんとに普通に格好良いひとだった。歩き方で印象ってずいぶんかわるんだな。
個人的には、写真屋の女の子のファッションが見どころでした。80年代のダサさを凝縮した感じで、今見るとないよなーと思うんだけど、かわいいの。寺島しのぶさんに似ている。兄さんの彼女はしずちゃんに似ている。