なんで今日電話したかといいますと

久しぶりにあった日はビールで握手した。また飲もうって誘ったらビアガーデンにつれてってくれて、ピッチャーやらピッツァやらで山盛りの、ぐらぐらするテーブルを押さえながら、話をしたのが、夏。電車のドアがしまる瞬間に、こくはくしたっていってた。遠い街の子に、こくはくしたんだってさ。ねえ、って、ちゃかすよりもその欲というかエネルギーがうらやましく思えて。
次に会うのもきっと久しぶりなんだろうけど、私がビアガーデンといって思い出すのはあの日のぺらっとしたアルミの質感と、床に散らばった枝豆のからと、やけにきれいなビールのこはく色、ごしに。酔っぱらって、同じ話何度もして、でも話しながら、話の少し先を話しあえてるような気がしたりもしたんだ。その、ねむたそうなくうきが、好きで。あれからもう2年たったってのに、びっくりして。