義務感サラダとルマンド

3月、仕事相手が10日ほど音信不通になり、もうこの仕事を畳むしかないと覚悟しかけたところでなんだかんだありワンスアゲインな状況で今に至っているのだけれど、こういう浮き沈みの激しい状況下では自分の精神と肉体の結びつきというか、ストレスがどのように体調を悪化させるのかが手にとるようにわかるなということを考えたりしています。

体調キープのためにもとりあえず野菜を食べなければと、最近は煮物orスープ系を一品作り、カット野菜を買ってきて弁当用のブロッコリーやらプチトマトやらで飾り付けた義務感サラダを組み合わせることで、なんとか健康状態を保とう、すきあらば野菜ジュースの精神でやっているのだけど、頭の中のタスクが積み上がった状態だと食事のことを考える隙間がないみたいで、最寄り駅まで着いてから「どうしよう」と途方にくれることが増えた。こうして人はベースブレッドを定期購入したりするんだろうか。パンはそれほど好きってわけじゃないからなんか違うものがいいな。

そもそも私は同じものを食べ続けるのが苦手だ。もっとも好きな食べ物であるところのポテトチップスだって私が新商品ばかり食べるのは同じ味を続けて食べるということをあまりしないからだ。もちろん長く好きなフレーバーはあるけど、飽きないために週1程度に抑えて起きたい気持ちがある。

そう考えるように至ったのには、高校時代のルマンドの反省が尾を引いているような気がする。
高校時代、私はルマンドにどハマりしており、毎日1袋以上は確実に食べていた。通学鞄にいれたルマンドが砕けないようバインダーでスペースを確保したりして、でもまあだいたい下校時にはまた新しいルマンドを買っていた。
そんな生活を2か月ほど送ったある日、私は唐突にルマンドに飽きた。あっもういいや……となった瞬間のことは今もよく覚えている。あんなに美味しかったルマンドを、私はそれから数年間口にしなかったはずだ。

今となってはやはりルマンドは美味しいと思うしアソートパックに入っていたら喜んで食べる。でもルマンドだけを買うことはなくなってしまった。
悲しい別れである。
それ以降、好きな食べ物とほどほどの距離で末長く付き合っていくためにも、同じものを立て続けに食べるのを意識的にやめたのだけど、一緒に育った妹などは同じものを食べ続けたい派なので、こういう「好み」ってどういうしくみで決まるのか気になるなと思っています。