8月4日の不安と8月5日の勝利


口にだしたら質量が発生しそうで怖い、という類の不安がある。
誰かに聞いてほしい(それこそインターネットなどに書いてしまいたい)と思うのに、言葉という形にしてしまうことでそれが「存在」してしまうような気がするのだ。
以前、そのような話を友人にしたら、迷信の類を信じないタイプなのに珍しい、と言われたのだけれど(これは迷信なのか?)、
ともかくこの1週間はずっと、その類の不安を持て余していた。

昨年の盆休みに入院手術をしてそろそろ1年が経つため、7月末に経過をみるための1年後検診を受けた。
不安というのは要するに、その検査結果についてだった。
きちんと服薬をしているし自覚症状もないし、経過は良好なはずなのだけど、昨年だって「まあ大丈夫だろう」と思っていたらあれよあれよという間に手術を受けることになっていたので、この件に関してはどうも楽観的になれずにいる。

そんな具合でなるべく不安を直視しないようにしていた1週間だったのだけれど、結果は特に問題なく、順調、というものだった。主治医はあまり多くを語るタイプではないのだけど、今回はめずらしく前のめりで話し出したので、彼なりにはやくほっとさせてあげようと思ってくれたのかもしれない。
この経過観察を少なくとも5年やって一区切りとなるので、まだ当分気は抜けないが、とりあえずまた1年をやっていこうと思います。

ほっとする知らせを聞いた後は、久しぶりの友人と飲みに行った。
SNSなどでやりとりをしていない学生時代の友人なので、これぞ「久しぶり」という感じだった。
コロナ禍まるまるあっていなかったため、お互いに今どんな感じかわからない中での再会だったけれど、話してみれば相変わらずで、この3年半余りの報告をしつつ、ゆっくり食事をした。

そして8月5日は横浜スタジアムでした。
この日に野球を入れたのは、前日に検診結果を聞くことがわかっていたからで、翌日に野球があれば気分転換になるだろうと期待してのことだった。
そのくらい、今年の私は野球の気分転換力に期待をしている。
結果的に、この晴れやかな気持ちで野球を見に行けるというのがとても嬉しく、チケットを(しかもちょっといい席のチケットを)取っておいてよかったなと思った。

試合は1番近本選手のヒットで幕開け、続く中野選手の打席で近本選手が盗塁成功、3番森下選手が出塁し1、3塁となったところで4番大山選手の3ランホームランで先制するという素晴らしい滑りだし。
3回表ではノイジー選手のヒットからの出塁、木浪選手への申告敬遠で1、2塁となったところに、本日の先発投手、青柳選手のタイムリーヒットで1点追加の1、3塁。続く近本選手のタイムリーで0-5。
5回裏に戸柱選手のソロホームランで1点を返され、6回裏には大和選手のタイムリーで3-5と迫られるも、青柳選手が最後まで粘ってリードを保つ。
すかさず7回表、森下選手のタイムリーで1点を返して流れを取り戻し、7回裏に桐敷選手、8回裏にケラー選手、9回裏を岩貞選手が抑え、8回表にも1点を追加して結果は横浜3-7阪神の勝利となった。*1

今年になって阪神を応援し始め、今日で阪神の試合は6回目の観戦なのですがようやく!初めての現地勝利を見ることができた。
3塁の目の前という良い席だったのもあり、試合展開がよくわかる楽しい観戦で、大満足して帰宅。

記念日なので翌日の新聞も購入した。
きっと10年後とかにも「初めての現地勝利は大山選手の3ランホームランで先制した」という話をしているような気がする。そんなふうに、末長く楽しみたいものですね。

*1:観戦記録の練習をしているので用語がおかしかったら教えてください…