今年は「今年ベスト!」って言いたくなる映画が本当にたくさんある年でした。昨年もそんなこと言ってた気がするけど、今年は特に、上半期から、今年ベスト!って叫びたくなる作品が多かった。
→ちなみに上半期のベスト10はこんな感じだった
好きな順に、ちはやふる(最高)ズートピア(ニック!)デッドプール(セーター!)クリーピー(どんどん行くぞォ)FAKE(豆乳)火星の人(じゃがいも)同級生(爪弾かれるギター音)鉄血篇(熱血篇楽しみ)キャロル(ケイト様)ロブスター/太陽(この2つ似てた)という感じだった気がする(暫定
— ichico (@ichinics) 2016年7月1日
それでは今年も「個人的に好きだったベスト10」を書いておきたいなと思います!
10位「HiGH&LOW THE MOVIE」&「HiGH&LOW THE RED RAIN」
2本まとめてで申し訳ないですが、ハイローのヒットもまた、2016年を代表する出来事の一つだったと思います。
とにかく「俺らの考える最高のかっこよさ」を実現するために金に糸目はつけないぜといった勢いのある映画だったし、THE MOVIEについては観客がどの「キャラ」を推してもいい、という余地のある作りが、アイドル映画としても楽しかった。
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第9位「何者」
朝井リョウさんの原作がとても面白かったので、映画化されるときいてすごく楽しみにしていた作品。
小説ならではの仕掛けがある物語なので、それを映画化したときに生じる「前半のだるさ」は否めないところがあったけれど、同時に実写でやるからこその演出もあり、結果的には大満足でした。
何より印象的だったのは、伊賀大介さんによる衣装の演出です。
伊賀:佐藤健くんの演じる主人公の服装として、『それ、いい!』と思って。一つのブランドに執着するのって、一見小綺麗に見えるけど、逆にダサいじゃないですか。
http://realsound.jp/movie/2016/11/post-3153.html
ほんとファッションに対する態度までキャラクター作りに関わるんだなということを改めて感じるインタビューだったし、なによりあの佐藤健さんが「かっこよくなくみえる」のがすごかった。
それから今年は「溺れるナイフ」を見逃したのがほんと悔しいんですけど、この「何者」「ディストラクションベイビーズ」など、菅田将暉さんの猛烈なかっこよさ、視線の色っぽさにやられた年でもありました。
原作の感想
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8位「ズートピア」
差別と偏見、ということに対するディズニーの覚悟を感じる作品、という意味で、これも2016年を象徴するような作品だったと思う。
ただ、個人的にはニックかっこいい、でほとんど脳内が埋まっていました。
最近みた映画3本 - イチニクス遊覧日記
7位「怒り」
原作を読んでいなかったこともあり、ラストまでどういう結末になるのかわからずに見ていたからこそ、「誰が犯人なのか」を疑いながら見ていた自分の視線に打ちのめされる映画だった。
特に私はミスリードにまんまとひっかかったこともあり、あの人を疑ってしまったということが本当にショックで、そのことが今も忘れられない。
そのしかけが実現できたのはこの豪華キャストだからこそだと思うし、メインキャストは皆素晴らしかったと思います。
6位「ちはやふる」上下
こちらも2本まとめてですが、本当に楽しい青春映画だった。
原作もアニメもすばらしかっただけに、実写への期待値も高かかったのですが、とにかく本気になった瞬間のちはやの眼が最高だったのと、競技かるたの迫力がきちんと描かれていたのがよかったです。
下の句は松岡茉優さん演じる若宮詩暢が素晴らしかった。
ちはやふるには恋愛も描かれるけど、真ん中にあるのはPerfumeの主題歌「FLASH」にもあるように「恋ともぜんぜん 違うエモーション」なのがいい。
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5位「オデッセイ」
原作も読んで公開を楽しみにしていた作品。
絶望的な状況にあってもユーモアと創意工夫を忘れないマーク・ワトニーさんという主人公がひたすら魅力的だった。誰かのために生きる、という物語ではなく、生きることを諦めない、というシンプルな動機で動く物語というのも新鮮で、とても心強く感じた。
あと見終わった瞬間に「頭がよくなりたい!」と思いましたね。
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4位「シングストリート 未来へのうた」
ここからは全部今年1位にしたいくらい好きな作品。
青春ものとしてもバンドものとしても本当にキラキラしていたのだけど、個人的には兄弟ものとしての側面が本当にたまらなかった。
あの体育館での妄想MVシーンは忘れられない名シーンだったと思います。
それからサントラも本当に素晴らしかった!
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3位「この世界の片隅に」
原作がとても好きだったので、原作を読んだときに、ここが好きだと思った部分を丁寧に描いてくれたアニメーションだったのがとにかく嬉しかった。
自分が生まれるよりずっと前の話だけど、映画の中には自分のいる場所もあるような気がする映画でした。
また父方の田舎が広島ということもあり、珍しく親にすすめた映画でした。
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2位「永い言い訳」
万人におすすめするかはともかく、自分にとってどうしようもなく大事な映画というのはあって、それが今年はこの「永い言い訳」だったと思います。
映画を見た後に原作も読んだのですが、幸夫が幸せを知ることが、妻を忘れることとイコールでないことは救いでもあったけれど、同時に喪失の始まりでもある、ということに思い至って、たまらない気持ちになりました。
子どもたちの演技も本当によかったな。折に触れて見返したい作品です。
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1位「シン・ゴジラ」
最高でした。
ゴジラシリーズが好きなこともあるけれど、私の好きな適材適所ものであったこと、その派生でキャラクターの背景などを想像することもとても楽しくて、夏はほんとシン・ゴジラ一色だったような気がします。結局3回見に行ったけど、毎回新たな発見があるのも楽しかった…。
「オデッセイ」におけるワトニーさんが絶望的な状況にただ泣き叫んだりはしない、唐突に愛に目覚めたりはしない、ということと、このシン・ゴジラで描かれる登場人物たちの振る舞いは近いものがあるような気がする。
思わず後日談二次創作をしたりした*1
のも楽しかった思い出。
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というわけで今年のベスト10でした!
ハイローのところにも書きましたが、今年は映画の見方が変わるような作品が多かったのも面白かった。
その最大のものは「KING OF PRISM by PrettyRhythm」から広まったと思われる「応援上映」だと思います。正直、キンプリは見るタイミングが遅すぎて、もう応援の形が仕上がってる状態で見に行ったので若干ついていけない感もありましたが、「これ応援上映で見たら楽しそうだな」という思考回路が生まれたのが2016年のトピックではないでしょうか。
それから「君の名は。」の大ヒットもすごかった。正直自分にはそれほどぐっとこなかったのですが、本当に、普段アニメを見ないような人まで見に行ってるのがすごいと思ったし、そんなことっていままでジブリ&ディズニー以外で起こりえなかったよね、という、その壁を破った作品が現れたということが嬉しい。
2017年もとても楽しみです!
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昨年のベスト
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