SIX BY SEVEN / 04:

ichinics2005-03-13
昨年発売になったSIX BY SEVENの4thアルバム。
そのエフェクトのかけ方などからサイケデリックという形容詞で語られることの多い彼等だけど、今回のアルバム「04:」はサイケデリックかつメロディアスな曲が多かったです。例えばスピリチュアライズドなどにも近い荘厳ともいえる曲調が印象に残る。その感じが端的に現れているのが6曲目Lude I〜7曲目Theres A Ghostへの流れだと思います。
2NDで特に感じられた、ノイジーかつ破壊力のある轟音ギター、疾走感のあるメロディ、からは少し印象が変わっているのが寂しいけれど、かれらの新たな一面が見られるアルバムでもある。そしてこの次でまた新たな一歩を踏み出しそうな予感もはらんだ一枚。
私が特に良いと思ったのは11曲目Leave Me Alone 。デビュー当初からひきあいに出されることはあったと思いますが、RADIOHEADの3rd〜4thまでの時期(ミニアルバムとか出した頃です)に近い音。こういう単調ながらじわじわと盛り上がって行く曲は、彼等の得意パターンな気がする。

ところでこのアルバム、出たばかりの頃からレコード屋に行っても数枚しかあつかっておらず、待てど暮らせど国内盤の発売予定が発表されないので、しびれを切らして店員さんに聴いたら、国内版の予定はないとのこと。なにー。MANTRAからsaturday night sunday morning recordsへ移籍したのが原因でしょうか? 今まではちゃんとでてたのに・・・。徳間ジャパンさん引き続き国内版のリリースお願します。

とにかく、SIX BY SEVENが未だに過小評価されているのは悲しい。もちろん。私の好きなバンドでも、ブレイクすることはなく、認知度は低いけれど長年のファンに見守られてる感じのアーティストはたくさんいます。パレスとかSMOGとか、LOWもそうかもしれない。でもそれでもちゃんと国内盤でたりする。
しかしSIX BY SEVEN*1は、もっとブレイクするべきバンドだと思うのです。デビュー当時は確かNMEに最重要バンド(そんなの毎年使ってるけど)って言われてたバンドのはずだ。
ともかく、どうか活動は止めないで、これからも良いアルバムを作り続けて欲しいです。
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ちなみに私の中では1999年に発売されたシングル「Ten places to die」(asin:B000057U0M)およびそれに収録されていたDavid bowieのカバー「HELDEN」が自分ベストトラック集にだいたいいつも入っています。「HELDEN」は去年David bowieのライブに行って初めて生で聴いたけど、ほんとに名曲。しかし録音されてるものの中では、SIX BY SEVENのバージョンが個人的に一番好き。

*1:LONG PIGSも。