2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 プレイヤー・ピアノ/カート・ヴォネガット・ジュニア

ヴォネガット最初の長編小説である『プレイヤー・ピアノ』は、その後に書かれた、私が読んだことのあるいくつかの作品と比べると、とてもシンプルな筋の作品であり、登場人物一人一人がとても印象に残る物語だった。そして、その一人一人の人間くささ、そし…

 ビッグコミックスピリッツ 2006/42号

ラストニング 「おおきく振りかぶって」もだけど、投手と捕手の話っておもしろいなー。 闇金ウシジマくん いろんな人の思惑が絡み合ってまずは芳則がたいへんなことに。今日のニュースでもにたような話やってたけど、ウシジマはどんくらい黒なんだろうか。 …

 X-MEN ファイナル・ディシジョン

監督:ブレット・ラトナー そういえば飛行機の中でみたんでした。とりあえず、1と2見てからにすればよかった。メインキャラの能力についてかろうじて、うっすら知ってたからいいものの、じゃなかったら戸惑う部分も多いんじゃないかな。たぶん。特にウルヴ…

 自由意志はなくても意志を計ることは(今のところ)できない

自由意志はあるのか? という話。前に「腕をあげる/あげない」について考えた時(id:ichinics:20060129:p2)には、自由意志はある、とだけぼんやり思ってたんだけど、今考えてみると「自由意志はない、けれど、意志を前もって知る(計算する)ことはできな…

 酒と会話

久々に友達がやってる飲み屋に行って飲む。その店でしか会わない、電話番号も知らない、でも飲んでる間は笑いが絶えない、みたいな間柄の人と久々に会って思ったのは、飲みの席での世間話というのは、とにかく混沌としていて、一つの話題を掘り下げるんじゃ…

 グエムル 漢江(ハンガン)の怪物

監督:ポン・ジュノ 面白かったー! ゴジラシリーズをはじめとして、怪獣映画はわりと見てきたつもりの私も、グエムルにはすっかり圧倒されてしまった。なんといっても、出し惜しみせずに物語のはじめから怪獣がバーンと登場して、暴れまくるとこがいいです…

 冷め切りました/むなしさを感じる

松本被告死刑確定のニュースを受けて、いろいろな報道がされています。 このタイミングで死刑が執行されることの是非はさておき、オウム関連の報道を見ていると、そこに何らかの意志があるんだろうなということをよく思う。 ネットで見れる今日のニュースを…

 ビッグコミックスピリッツ 2006/41号

中退アフロ田中 さとーさん…。 ボーイズ・オン・ザ・ラン カポエラかー。カポエラいいなぁ。カポエラ…。かっこいいなぁ。運動に自信あったらこの憧れで習いにいくね。 ハクバノ王子サマ ここまで来るのにどんだけかかったのか。そして、この漫画はどこへ行く…

 篠房六郎短編集−こども生物兵器−

篠房六郎短編集~こども生物兵器~ (アフタヌーンKC)作者: 篠房六郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/10/21メディア: コミック購入: 5人 クリック: 42回この商品を含むブログ (33件) を見る自選ナツ100に入れてたくせに持ってなかったので購入。 四季賞受…

 Wii発売やら

任天堂は9月14日、関係者向けの発表会「Wii Preview」を開催し、新世代機「Wii」の価格と発売日を発表した。 Wiiの発売日は12月2日。価格は2万5000円。タイトルは、任天堂の「Wii Sports」、「はじめてのWii」、「おどるメイドインワリオ」、「ゼルダの伝説 …

 ピラミッド

cdefgさんが日記で答えていた質問。面白そうだったのでやってみました。 まず適当に「い」で終わる形容詞を8つ書き出します 隣り合う二つの形容詞から連想する言葉を、その下に計7つ書き出します 同様にして次は6つ、その次は5つ…という風にピラミッド式に…

 教育と政治

安倍政権でこうなる [首相主導で「教育再生」] http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/200609/060904b.html 「新政権に何を期待するか?」というシンポジウムでの発言を抜粋した記事。なんどよんでもすごい。 まず、最初の下村議員の意見は大きくわけて…

 味気ない

最近街を歩いていると、アジアからの旅行者が多いなぁってことと、妊婦さんが多いなぁってことをよく思う。もちろん私の行動範囲内でのことだけど、それに気付くってことは多少は変化があるってことなんだろう。 でも、こういう変化を目の前にして、最初に思…

 アフタヌーン10月号

おおきく振りかぶって 二回分くらいの分量。7巻が遅れてるのは何か企画してんのかなぁ。 パノラマデリュージョン 小原愼司さん新連載。警視庁心霊犯罪捜査官による心霊犯罪者捕物帳。 あたらしい朝 第2話!枠外で黒田さんがブログをやっているということを…

 物産展はしご

新宿小田急でやっていた北海道物産展へ行く。あーもう! ってくらいおいしそうなものがいっぱいでにやにやぐるぐるする。エレベーター降りてすぐのとこでいい匂いをさせてたのでイカ! と思ったんだけど、結局イカは買わずに、夕食用に「さんまんま」という…

 LOFT

監督:黒沢清 恐がりなので、いつもなら「恐い」映画を映画館で見るなんてことはしない、というのもあって、黒沢清監督の映画を劇場で見たことはなかったのだけど、今回はアンテナに登録させていただいてる方が一斉に「LOFT」の感想を書かれていたのに後押し…

 日本語の不思議

日本語で上手な文章を書くには:10のべからず http://d.hatena.ne.jp/./svnseeds/20060908#p1 はてブで知った記事。面白かったです。6番の「主張は断言せず、曖昧に述べなくてはいけない」というとことか、まさに私にもあてはまるし、そしてこの「べからず」…

 秋

目が覚めたら、秋になっていた。夏の間中、網戸のままだった窓から冷たい空気が流れ込んでいる。起きて一番最初に声をだしたのは「おはよう」ではなく「寒いね」だったし、帰り道は暗いし、たわしが落ちている、と思ってよく見たら栗だった。 雨降りなのに歩…

 「なぜ私は殺さないのか」

藤原新也さんの『映し世のうしろ姿』を読みはじめたら、冒頭の「顔がない」というコラムに聞き覚えのある話が出てきた。永井均さんの『これがニーチェだ』でも扱われていた、大江健三郎さんの言葉だ。 NHKの討論番組の中で、ある少年が発した「なぜ人を殺し…

 ときメモGS

ときめきメモリアル ガールズサイド 2nd Kiss (初回生産版:オリジナルドラマCD同梱)出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント発売日: 2006/08/03メディア: Video Game購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (96件) を見る「ときめきメモリ…

 コーヒー

外出するたびに必ず喫茶店に入る。友達といるときは、なるべくおいしくて、雰囲気の良い店を選んで入ったりするけれど、一人でいるときはたいていチェーン店(ドトール、エクセ、スタバ、セガ、タリーズなど)。 スタバは近所にあるので、豆買ったりお菓子買…

 日本ふるさと沈没

日本ふるさと沈没―ORIGINAL COMIC ANTHOLOGY (ANIMAGE COMICS SPECIAL)作者: 鶴田謙二他出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2006/06/30メディア: コミック購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (103件) を見る発売時から気になってたんですが、つい…

 あれから五年

あの時、私はレコード屋で働いていた。店を閉めて帰宅して、母に呼ばれて居間に入り、立ったままあの映像を見たんだった。母と弟と妹の背中越しのテレビに映る青い空が、なんだかひどく遠くに思えたのを覚えている。本気で世界が終わるような気がして、朝ま…

 ビッグコミックスピリッツ 2006/40号

グラビアの子、右からと左からで全然違う人みたいにみえるなー。 魔がさす 西森博之さん読み切り。この人「今日から俺は!」の人か。いとこが好きだったなぁ。 バンビ〜ノ! 野上さんがバンビに入れこむ理由はまだよくわかんないけど、とりあえずバンビの成…

 宇宙と自分

歴史的な宇宙の像の変化はどれもかなり劇的な変化だと思うが、なかでも天動説が地動説へと、自分のいる場所を世界の中心ではなくて球形をしていて太陽の周りを回っていると推論した変化は、科学の本質的な発想を示していて、地動説には「自分」とか「自分の…

 説得ゲーム/戸田誠二

説得ゲーム (Next comics)作者: 戸田誠二出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2006/07/11メディア: コミック クリック: 21回この商品を含むブログ (45件) を見るこの方の漫画は単行本出る前からサイトで見てて、読む旅に好きだなぁって思う。…のわりに新刊を買う…

 亡きミュージシャンの記念館

ハワイに、尾崎*の母親と妻が経営している記念館を兼ねたホテルがあり、そこへ取材に行く。夢の中では、尾崎*となっているけれど、私は彼についてほとんど何も知らないので、詳細はめちゃくちゃだ。 そのホテルは品の良い白壁の一軒家で、応接間に大きなス…

 わにとかげぎす/古谷実

わにとかげぎす(1) (ヤンマガKCスペシャル)作者: 古谷実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/06メディア: コミック購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (144件) を見る人生を眠りたおすことで「人生において遭難してしまった」主人公が だけど…

 あまなつ/新井英樹

真説WIMとあわせてだったんでしょうか。長らく手に入らないでいた新井英樹さんの「あまなつ」が重版されて店頭に並んでいた。うれしいなぁ。あまなつ―新井英樹作品集 (ビームコミックス)作者: 新井英樹出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2000/12メデ…

 「<私>という演算」/保坂和志

この本を手にとった時に抱いたイメージは、たぶん演算というよりは乗算に近く、それは私の中で1+2が1と2の関わりであるというイメージであるのに対し、1×2は1そのものが変化してしまうことを指しているように感じられるからだった。もちろんこの言葉…