四角いピザ

彼女と仲良くなったのは高校2年の時だった。出席番号で隣の席になって、合唱の練習中(私たちが通っていた高校では毎年クラス対抗の”合唱コンクール”が行われていた)、楽譜で口元を隠しながら遊びに行く約束をしたのを覚えている。 彼女の家はイタリアンレ…

「ル・ポールのドラァグ・レース」S1からS5の感想

「ドラァグレース」にはまっている…という話は前回一通り書いたので、今回は、シーズンごとの感想&私の推しクィーンとオススメポイントを書いてみたいと思います。まずはシーズン1から5まで。前回の記事 ichinics.hatenadiary.com優勝者についてのネタバ…

ドラァグクィーンたちが表現で競う:「ル・ポールのドラァグ・レース」が面白い

暇さえあればフルネーム&関連ワードで検索、何度も同じ記事を読み、横断歩道や通勤電車で気づけば思いを馳せている…というのは推しはじめの諸症状ですが、そんな具合に私は今「ル・ポールのドラァグ・レース」という番組にはまってしまいました。 この番組…

大阪1泊旅行(2日目)

泊りがけで遠出をするときは、現地の喫茶店で朝食を食べるのを楽しみにしている。 モーニングを食べてもいいし、通常メニューが朝から提供されていれば、そっちを食べるのもいい。 何より早起きの楽しみができるし、地元の人が多く生活感のある時間帯なのが…

大阪1泊旅行(1日目)

先日、舞台「偽義経冥界歌」*1を観に大阪に行ってきました。 メインは観劇だけれど、大阪は久しぶりだし、せっかく行くなら色々したい…と、大阪出身の友人(かよさん)に相談したところ、観光地から食べ物からお土産まで、たくさんのわくわくするリストを送…

「偽義経冥界歌」(3/10昼公演)を見ました!

劇団☆新感線、旗揚げ39周年にあたる「39(サンキュー)興行」として開幕した、いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』をみてきました。中島かずき脚本、いのうえひでのり演出の「いのうえ歌舞伎」としては、2014年の『蒼の乱』以来…

「タイムリープもの」分類チャレンジ

「タイムリープもの」(もしくは「ループもの」)と呼ばれるジャンルの物語が好きです。 タイムリープものはタイムトラベルを題材としたSFの1ジャンルとされているけれど、いわゆる「タイムトラベルもの」と違うのは、タイムリープする先に「自分」がいない…

眠りについて、3つ

その1 帰りの電車で座席に座るのは危険だ。 特にこの季節は、足元の暖房と電車の揺れに懐柔され、少しだけ…と目を閉じればほんの2、3秒で眠りにつかまってしまう。その瞬間はどことなく、湯に落とした角砂糖が崩れる様に似ている。誘惑に抗えない感覚が、…

2018年に見た舞台

髑髏城の七人 season月の千秋楽からもうすぐ1年が経ってしまいます。正直、思い出を反芻しているうちに1年経ってしまった感覚なのですが、それ以降も色々な舞台を見たので、記憶があるうちに簡単にでもメモしておこうと思いました。2019年は見たらすぐ書く…

ベーコンライフのすすめ

昨年末「今年買ってよかったもの」というタグが流行っていた。 いいねをもらった数だけ買ってよかったものをあげるというタグだったのに、他に何があったっけ、なんて考えているうちに年を越してしまい、続きはまた年末、という雰囲気になってしまったのだけ…

2019年1月の読書

昨年末に、2019年に新刊が発売されるという告知*1があった「十二国記」シリーズを私は読んだことがなかったのだけれど、告知の後のTLの様子を見ていて羨ましくなったため、とりあえず刊行順で「魔性の子」から「東の海神」までを購入して読み始めた。 それが…

2018年に見た映画ベスト10!

先日、定期的に映画を見る会をしている友人2人と毎年恒例の「今年のベスト映画」を発表しあう会をやりました。私が自信満々で「これは3人ともかぶるでしょう!」なんて思っていた映画が全く被らなかったり、私以外の2人が被っている映画を見ていなくて悔…

怖い話

例えばふと気が緩んだ瞬間に、普段はしないようなミスをする。けれど疲れているし、眠たいし、これはきっと些細なことだから、と目を逸らしているうちにいつの間にか、それは火種となって延焼を続けている。自分の預かり知らぬところで。先日読んだ「静かに…

タイムマシン

「匂いには記憶がひも付きやすい」と聞いたことがあるけれど、音楽もまた、そのような記憶再生機であると思う。 数年前、PCの故障でそれまでに取り込んでいた音楽データが取り出せなくなって以降、iPhoneで音楽を聞くにはもっぱらAppleMusicを使っている。使…

We Will Rock You

「長い年月のあいだ、わしはずっと部屋の窓をあけはなち、世界に求愛していたんだ」 『スローターハウス5』 日曜日、「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行った。 Queenの事は、メンバーの名前と有名な曲と、グレイテストヒッツが英国史上最も売れたアルバム…

「若おかみは小学生!」

ラジオ番組*1で高坂希太郎監督作品だと知って気になっていたものの、正直、ポスタービジュアルを見た段階では圧倒的に「小学生向け」という印象でした。 けれど、目に入る評判はとてもよかったし、何より高坂監督*2だし…!というわけで、思い切って見に行っ…

かさぶた

ここの所、少しだけ悩んでいることがある。 それはついかさぶたを剥がしてしまうのに似ている。ふとした拍子に黒歴史を引っ張りだして、悲鳴をあげてみたりするのにも似ている。 なんて書きながら飛び出てきた私の黒歴史その1は、小学2年生のとき「バレンタ…

台風の日曜日

日曜日の朝、推し*1のファンクラブイベントがあるため台風情報を気にしつつ、まだ晴れていたので、折りたたみ傘を持って家を出る。 イベントの開始を待つ参加者の間で「えっ」と声があがり、ざわめきが広がっていく。twitterを開き、それはおそらく「JRが8時…

「PRODUCE 48」がとても面白かった話

推しが卒業して以降、48Gのことはあまり積極的に追っていませんでしたが、アイドルという存在はやはり好きで、「アイドルマスターKR」というドラマ*1にはまったり、生まれて初めてジャニーズのライブを見に行ったり……と、アイドルについて考えることは多く、…

8月に見た映画

先日、友人が「映画の感想はTwitterより先にfilmarksに書いてるよ」と言っていて、えっそうだったの!? となって遅ればせながらfilmarksを導入してみました。 友人の感想がまとめて読めたりするのは嬉しい。 ただ、スマホで長い文章を書くのが苦手なので、…

カラスウリの花

仕事を終えて外に出た瞬間、冬がくる匂いがした。 同時になにか思い出す光景があって、それが消えてしまわないようゆっくりと歩きながら、じっと目をこらす。あれは地元の、毎年夏祭りをやる神社の方面へいく細い道で、紫と墨色が混ざったような空の色を眺め…

「気がする」はなし

おばけとか、占いとか、それに類する話題が嫌いなわけではないけれど、自分にとって「根拠があるかどうか」というのはかなり大事な判断基準になっている。 なのに、私は「願掛け」も好きなのだ。例えば高校3年生のとき、大学合格の「願掛け」にポテトチップ…

原付免許を取った日記

きっかけはたぶん3つあって、一つはイベントごとに参加する際、「顔写真付き身分証明書」の提示を求められ、もしなければこれとあれを……という少々めんどくさいやりとりが発生する機会が多いこと。もう一つはクロスバイクを買って以降、ママチャリのときに…

7月に見た映画

もう8月も半ばということはわかっているんですけども7月に見た映画の振り返りです。★★★★ とてもよかった ★★★ 好き ★★ うんうん ★ うーん 「ブリグズビー・ベア」★★★★ とっても良かったです。 生まれてすぐに誘拐され、そのまま隔離状態で両親(誘拐犯)の作…

 クィア・アイを見た日記

以前おすすめしてもらってから気になっていた『クィア・アイ』を見始めたたところ、まんまとはまってしまい、10日くらいでシーズン1,2全部みてしまいました。めちゃくちゃ面白かった…。 『クィア・アイ』は、依頼人に推薦された「ターゲット」を変身させる、…

6月に見た映画

まさかの梅雨明けで6月が終了し、クーラーをつけずには眠れない日が続いています。 このペースで行くと10月くらいに冬が来るのでは!?とか思いましたが、ツイッターのログを検索したら一昨年は梅雨明けが遅かったらしいので、まあこういう年もある、という…

光の館に泊まった日記

この数年、GWを過ぎた頃に10人前後で1泊旅行に行くのが恒例になっている。 会うたび「来年はどこに行こうかね」と話すのももはや口癖の域なのですが、今年、2018年についてはなんと昨年末から行き先が決まっていたのでした。なぜなら友人が新潟にある「光の…

5月に見た映画

昨年は見た映画のメモをとり忘れていたので、年末に1年のまとめを書く際に思い出せなくてにちょっと困りました。 なので今年はメモを取っています。個々の感想を書くこともあるけど、せっかくなので今後は月いちでまとめてみたりしよう…とかなんとか思って…

車窓の風景

中学生の頃から大人になった今に至るまで、平日はほぼ毎朝、満員電車に乗っている。 学生時代は小田急線や京王線、そして今は総武線や中央線を使っていて、どちらも通勤時間帯ともなれば、満員であることに変わりはない。 乗車中は携帯電話を見ていたりもす…

うってつけの日

小学校の、確か4年とか5年とかの頃、よく友だちと「何歳まで生きたいか」という話をしていた。学校というのは折に触れて将来について考えさせられる場所だし、そういう時「いつ頃死ぬつもりで考えればいいんだろう」と想像するのはそれなりに自然なことだと…