2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 少女漫画の「恋愛」とコンプレックス

7月号のIKKIで読んだ、「金魚屋古書店」第37話「乙女の謎」が印象に残っている。乙女ロードを舞台にしたお話で「ボーイズラブがないと生きていけないの」という女の子が出てくる。そしてその話を聞いた男がいう台詞がこうだった。 「でも、わかってはもらい…

 amato amaro/basso

amato amaro (EDGE COMIX)作者: basso出版社/メーカー: 茜新社発売日: 2007/06/29メディア: コミック購入: 16人 クリック: 126回この商品を含むブログ (128件) を見る「クマとインテリ」の続編短編集。それはもう格好のよいひとたちがたくさん出てきます。 …

 どこへ行っても全部いいとこさ

どっちがいいとかそっちがいいとか決めるのが最近苦手で、どっちもいいよねと思ってしまう。どこ行っても全部、いいとこに思える。それならば、偶然の足取りにまかせて、なんでも来て見て触ればいいじゃない。なんて誘われても、時間は有限だからこそ、つい…

 山へ行く/萩尾望都

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/06/26メディア: コミック購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (68件) を見るシリーズ「ここではない★どこか」の第1巻。SFを中心とし…

 気が遠い

フジにいくために、近頃はだいぶ前倒しで仕事をしてたのだけど、その週末によりによって出張入るかもーなどといわれて頭が真っ白になった。かも、なのは部署で誰かが行けばいいということなのだけど、中途とはいえ一応新入りである自分がわがままをいうわけ…

 第2回ガンダーラ映画祭「美しい国へ」Bプロ

短編ドキュメンタリー映画祭「第2回ガンダーラ映画祭」*1リバイバル上映に行ってきました。下北でやってたときに逃し、ロフトプラスワンも逃し、もうだめかって思ってたらアップリンクではじまったのでよかった。まずはお目当ての作品のあったBプロから。 …

 細野晴臣トリビュートアルバム

祝・UFO飛来60周年!の、豪華キャストによるトリビュート・アルバム。 とても具合が良いです。トリビュートアルバムって、大きく分けると「わりと原曲に忠実な」ものと「プレイヤーの個性を楽しむ」ものとにわかれると思うんですけど、この二枚組アルバムは…

 「群青学舎」2巻/入江亜希

入江亜希さんの短編シリーズ。シリーズというより短編集なのだけど、どこか連なっているような印象。たとえるなら、ある女の子の本棚みたいな。 とても良かったです。群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)作者: 入江亜季出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 200…

 そしてちょっと風邪ひいた

土曜日はすごくあつかったから、ベッドにだしてあるのタオルケットだけで、寒いなあ、って思いながら、片足突っ込んだままの夢の中はたのしい気持ちだった。寝起きに携帯いじりながら、遠ざかるその夢の気分を反すうしてみる。あれはいつのことでもない。い…

 もやしもん5巻/石川雅之

かもすとはどういうことか、がメインだった(だった?)1、2巻を経て3、4巻でちょっとした転換があり、ドラマが動いてきた感じのする第5巻。相変わらず読みごたえのある漫画だと思った。もやしもん(5)おまけ付き (プレミアムKC イブニング )作者: 石川雅…

 エイリアン9/富沢ひとし

おもしろかった!これもまたついった経由で噂をきいて読んでみたんですが、ああまだ知らないものたくさんあるなぁってうれしい読書でした。エイリアン9 コンプリート (チャンピオンREDコミックス)作者: 富沢ひとし出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2003/05…

 「場」のイメージ(&25日追記)

先日(id:ichinics:20070614:p1)引用させていただいたsfllさんのエントリの続きで、図解をされているものがあげられていたのですが、それを読んで私は完全に「場」と「閉鎖系」にはじまるいろいろをごっちゃにして読んでいたことがわかりました。申し訳ない…

 「300」

監督・脚本/ザック・スナイダー フランク・ミラー作品の映画化。 スパルタの300人の精鋭と、圧倒的な軍力を誇る帝国ペルシアとが戦う「テルモビュライの戦い」を描いた物語。物語の筋はシンプルだけれど、効果的に配置された伏線、フラグをアクセントとしな…

 猫まっしぐら

ともだちの家にこねこがやってきたというので、早速会いにいってきました。 ヤーこねこってほんどにいいものですね。子どもの運動会に向けてハンディカム買っちゃう親の気持ちがわかるような気がします。もう、すべての瞬間がベストショット。「週刊こねこ」…

 「場」としての言葉

tokyocatさんの「年金の長いトンネルを抜けると選挙であった」という文章を読んで、そういえば春にいった言語学講座の感想を書いてなかったなと思い出した。というか、感想をかけるほどまだ理解できていないというほうが正しいのだけど。ひとつだけ、ものす…

 「この恋は実らない」/武富智

この恋は実らない 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 武富智出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/06/19メディア: コミック購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (50件) を見る武富智さんの漫画は、ずーっとまえに短編集読んだことあるだけなんだ…

 V.V.SLOW?

「かなしいうわさ」さん*1で知った、ヴィレッジでうってるP-VINEとのコラボコンピ。監修がやけのはらさん*2で、ジャケットは本秀康さん。同時発売の「V.V.Middle?」は石原まこちんさん、「V.V.Fast?」は小田扉さんのイラストで、このスロウはコラボはアン…

 ゲーデルの哲学/高橋昌一郎

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)作者: 高橋昌一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/08/20メディア: 新書購入: 6人 クリック: 96回この商品を含むブログ (92件) を見るこの本は、ゲーデルの人生をおいながら、サブタイトルにつけられた「不完全性定理と…

 なんで今日電話したかといいますと

久しぶりにあった日はビールで握手した。また飲もうって誘ったらビアガーデンにつれてってくれて、ピッチャーやらピッツァやらで山盛りの、ぐらぐらするテーブルを押さえながら、話をしたのが、夏。電車のドアがしまる瞬間に、こくはくしたっていってた。遠…

 きょうもあつーいいちにちになりそうです

まだあじさいの季節なのにな

 風のつよい日で

陽射しが強くて、まぶしくてあつくて、プリントアウトした地図をひたいにかざしながらあるいて、ベンチで時間調整して、のむカルピスウォーターはもうぬるくて、うんざりしそうになりながら、でも緑の濃いこの季節は好きだなと思う。 ブナ科コナラ属、プレー…

 tide of stars/DE DE MOUSE

TIDE OF STARSアーティスト: DE DE MOUSE出版社/メーカー: ExT Recordings発売日: 2007/02/17メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (37件) を見るちょっとまえの暑い日、出先からかえる途中に休憩しながらモバツイっていたら、キュン死といううわ…

 ディアスポリス1〜4巻

漫画:すぎむらしんいち 原作:リチャード・ウーディアスポリス-異邦警察-(1) (モーニング KC)作者: すぎむらしんいち,リチャード・ウー出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/22メディア: コミック購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (40件) …

 無防備ショック

まず第一に「彼女が、無防備胸元への男の視線に気付かない鈍感さ・天然さ」を持っていること。 第二に「男が胸元無防備を指摘できるくらい神経が図太い」こと。 そして第三には「彼女が無防備指摘をいやな顔せずに素直に受け入れられる」こと。 とくにこの第…

 mass of the fermenting dregs !!!!@残響祭

残響レコード主催のイベント、「残響祭」に行ってきました。 6/17(日)渋谷O-east 『残響祭vol.3』 出演者: te' / scraps of tape(from SW)/ YOU.MAY.DIE.IN.THE.DESERT(from USA) / perfect piano lesson /naan / ルルル / hologram / texas pandaa /apnea…

 ZAZEN BOYS@日比谷野外音楽堂

一週間前には雨の予報だったのにもかかわらず、すばらしい晴天。リハーサルの音を聞きながらビールを飲み、開場を待つ。この日をほんとたのしみにしてた。 → 新ベースを搭載した新生ZAZEN BOYSは、「Take Off」で幕開け。その後に続く曲も、全ての曲にテコ入…

 神保町さぼうる

神保町の交差点そばにある、喫茶店さぼうるが好きです。 店の入り口にある赤いコイン式電話にチラと目をやりながら「さぼうるでさぼるか…」などとだじゃれをひとりごち、店内に入れば中2階と地下と地上階に、所狭しと小さなテーブルと椅子が並べられた空間…

 言葉、距離

「場」は観測行為に依って現れる、とするのが私の立場である。ふたつの「個」、AとBの間には、それぞれにとっての勾配がある。それが重なっているとは、私にはどうも思えない。「個」がふたりいれば、それぞれ別の関係性があるのではないか。 「偽装部 - ポ…

 醒めるまで

落ちる夢を最近見ないでしょう、それは大人になったからなんだよとあの人はいったけれど、ふうん、と相づちをうつ、私は今朝も落ちる夢をみた。 手すりに捕まりながら、下の暗闇をみないように、息をきらしながら錆びた非常階段をのぼる。手が滑る。手のひら…

 シュガーな俺/平山瑞穂

シュガーな俺作者: 平山瑞穂出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2006/10/20メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (50件) を見る平山瑞穂さんの本を読むのは「ラスマンチャス通信」以来。「黒いシミ通信」時代に新作情報など見ていたのに、…