日々雑記

 生活感がない

あのね、僕はね、 ちょっと音楽に関係ないんですけど、 ジャージをはいてる人が嫌いなんです。 http://www.1101.com/kyoju/03.html ジャージをはいてる人、一人で食事をする人、お客にアルバムを見せる人、それらの行為は、境がわかってない、生活を露出させ…

 結論は遠のく

前に書いた文を読み直したりしてたら、言葉が遠回りしてややこしくてうんざりしたり、今の自分の感覚と違うこととか結構あってはずかしかったりで、苦々しく思ったりもしたけどすぐに持ち直した。 → その「今の自分の感覚と違う」ことのひとつ。「なぜ自殺を…

 負け犬の遠吠え

「女子とゲームの断絶エピソード」(id:msrkbさんのブクマコメントより)の日記について言及いただいていたので、蛇足ながら補足。 そんなこと言ったら、ポップカルチャーをかるーく聞き流して、流行をある程度追ってて、そんで恋愛して、結婚して家庭を持っ…

 夢の中で

思いを巡らせることもなく、好きなものはたくさんあって、と当たり前のように感じているけれど、実はほんとうに好きなものなんて、すごく少ないのかもしれないと思う。好きっていう気持ちの本当を証明することなんてできないし、それは自分自身に対しても、…

 手が届かない言葉

言葉で表現することと、言葉を理解することは、別のことなのかもしれない。 「会話」が難しいのは、その二つの異なる作業を同時にこなさなければいけないからで、そして、つい「言葉」にばかり気を取られると、その言葉が選ばれるまでの理解や表現、つまり意…

 「意志する」

日立製作所は6日、暗算や暗唱などによって生じる脳内の血液量の変化を電圧信号に変えることで、鉄道模型の電源スイッチの「オン」「オフ」を切り替える実験に成功した、と発表した。 (略) 暗唱、暗算などの脳活動ごとに活動する脳内部位が微妙に異なるため…

 おとぎ話が足りない

「一切のおとぎ話をひきはがした」後に残る、絶対的絶望を直視する、という、一見、潔い行動は、実は、「自己意識宇宙の絶対的な終焉である死」という「おとぎ話」を見つめていただけなのではないのか? 死の恐怖は、死が永遠の絶対的虚無であることからやっ…

 ならぬわけ

北海道と福岡の児童・生徒がいじめを苦に自殺するなど、学校でのいじめが社会問題化する中、江戸時代の「什の掟(じゅうのおきて)」が教育関係者の注目を集めている。会津藩が藩校「日新館」入学前の子供たちに唱えさせたおきてで「弱い者をいじめてはなり…

 いじめが「なくなる」なんてことはないとしても

いじめ関連のニュースを見聞きしていたら、自分が子供だった頃のことをいろいろ思い出した。 まず、「いじめ」が集団の中の集団が個人を攻撃すること、だとすれば、それは残念なことではあるけれど、人が集まれば高い確率でおこることなのだと思う。いじめが…

 うまはきゅうりのサラダをたべない

願い事について考えている。 うまはきゅうりのさらだをたべない、というのはムッシュ・ムニエルの呪文、他にも「すぱかりふらじりすてぃっくえくすぴありどうしゃす」というメリーポピンズの呪文とか、幼い頃の私は、呪文を覚えるのが好きだった。例えば、も…

 昨日の追記

michiakiさんのとこでいただいたコメントで、だいぶ腑に落ちました。 ほかの私に自由になれないのは、技術的問題(まだ攻殻の世界ではない、ということ)がひとつ、と、もうひとつは、「ほかの私になってもそれを感知することはできない(ので入れ替わっても…

 疑問点を整理

見えないものについて考えてると頭が混乱してくるので、ざっと疑問を吐き出してみる。 michiakiさんのこのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/./michiaki/20061023#1161536188)を傍らに考えてみると、「わたしはなぜ<わたし>なのか?」という問いに対し、「…

 私の外側

先日書いた「「自我」とか「主体」とかって何なのか」(id:ichinics:20061014:p1)という文に対し、michiakiさんとmeltyloveさんからトラックバックを頂いた。ありがとうございます。それで、二人とも「世界をよくする現代思想」を読んだときに、奇しくも似…

 「自我」とか「主体」って何なのか

「世界をよくする現代思想」を読んでいて、もっとも気になった部分は「超越確実性言明」についての箇所だった。振り返って前に読んだ「<私>のための現代思想」の感想*1を読んでみたら、結局同じところでひっかかっていた。 ヴィトゲンシュタインは「自我の…

 美しさ、の続き

「大きな物語への不信」は、一時的な現象であると考えることも可能ですし、結局のところ「知性・理性」によって「理想的な社会を構築するしかない」というところに立ち戻る可能性は皆無ではありません。しかしその場合は「人間の知性や理性が。十分に信頼に…

 美しさ

安倍首相が訴える「美しい国」という言葉を聞くたびに、違和感がある。 「美しい」という言葉は「良いもの」を指す言葉として使われているのだろうけれど、「(国を)良くする」にあたって、「美しさ」は、重要なことなのだろうか。 → 何を「美しい」と思う…

 雑然と宗教について

「極東ブログ:ペンシルバニア州アーミッシュ学校襲撃雑感」にて、ペンシルバニア州にあるアーミッシュの学校に銃を持った男が侵入し、少女三人が殺害され、犯人の男が自殺したという事件を知った。日本での報道は見ていないけれど、つい先日、アメリカの人…

 「世界をよくする現代思想入門」読み途中

前読んだ「「私」のための現代思想」*1の著者の「世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書)」を読んでます。面白い。あちこちで目にするあの言葉やあの名前は、そういうことだったのかって思えるとこが多いのも楽しいんだけど、なんかすごく読みやすいので、…

 意識と体を補完する目

意志が行動に結びつくのではなく、行動が意味に補完されるのだとしたら、という話の続きをもうちょっと考えてる。 お腹が空いて、ご飯を食べるまでは計算のようなもので、今私はお腹が空いたのでご飯を食べてるんだなぁと確認する作業が意志なのではないかと…

 意志と言葉

相変わらず自由意志云々の話を考えていて、行動の原因としての「意志」が意志されることを考えると無限に後退していくというのは、ちょっとじっと考えてみればなるほど当たり前なことなのだけど、だとすると、もしかして意志とは、行動を意味付けるものなの…

 自由意志はなくても意志を計ることは(今のところ)できない

自由意志はあるのか? という話。前に「腕をあげる/あげない」について考えた時(id:ichinics:20060129:p2)には、自由意志はある、とだけぼんやり思ってたんだけど、今考えてみると「自由意志はない、けれど、意志を前もって知る(計算する)ことはできな…

 教育と政治

安倍政権でこうなる [首相主導で「教育再生」] http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/200609/060904b.html 「新政権に何を期待するか?」というシンポジウムでの発言を抜粋した記事。なんどよんでもすごい。 まず、最初の下村議員の意見は大きくわけて…

 日本語の不思議

日本語で上手な文章を書くには:10のべからず http://d.hatena.ne.jp/./svnseeds/20060908#p1 はてブで知った記事。面白かったです。6番の「主張は断言せず、曖昧に述べなくてはいけない」というとことか、まさに私にもあてはまるし、そしてこの「べからず」…

 「なぜ私は殺さないのか」

藤原新也さんの『映し世のうしろ姿』を読みはじめたら、冒頭の「顔がない」というコラムに聞き覚えのある話が出てきた。永井均さんの『これがニーチェだ』でも扱われていた、大江健三郎さんの言葉だ。 NHKの討論番組の中で、ある少年が発した「なぜ人を殺し…

 あれから五年

あの時、私はレコード屋で働いていた。店を閉めて帰宅して、母に呼ばれて居間に入り、立ったままあの映像を見たんだった。母と弟と妹の背中越しのテレビに映る青い空が、なんだかひどく遠くに思えたのを覚えている。本気で世界が終わるような気がして、朝ま…

 宇宙と自分

歴史的な宇宙の像の変化はどれもかなり劇的な変化だと思うが、なかでも天動説が地動説へと、自分のいる場所を世界の中心ではなくて球形をしていて太陽の周りを回っていると推論した変化は、科学の本質的な発想を示していて、地動説には「自分」とか「自分の…

 「〈私〉という演算」を読みはじめる

毎日眠る部屋や、歩く道は、見知った景色に囲まれているので、特に意識もせずに通り過ぎてしまうことが多いけれど、例えば「あの交差点にあるポストは今日もあったか」と問われれば、なんとなく見たような気になって、うんと答えるだろう。 でも私はそれを見…

 男女とか友情とか

「男女間の友情」で盛り上がるはてな界隈 http://d.hatena.ne.jp/./michiaki/20060831#1156951471 たぶん、友情が「ある」か「ない」かでは結論はでないと思うけど、その定義っていうのが人によってすごく違うってのがおもしろいです。 まずは対象がいなきゃ…

 あこがれと感謝

毎日日記を書き続けていても、私の文章はちっとも上達しない。そしてそれは私の言葉が増えていないということでもある。 こんな文章が書きたい、と憧れる人はたくさんいるのだけど、そういった人の文章に触れるたび、何かを学び取るより先に、そこにある言葉…

 動物と感情

動物には感情がないのだろうか。 馬鹿か、と笑われるかもしれないけれど、単純に知らない。 擬人化という言葉があるくらいだから、人間のような感情の動きが全ての動物にあるわけではないのだろうなと思うけれど、とりあえずほ乳類には、喜怒哀楽くらいはあ…